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【 ブータン 】なぜ今、ブータンへ?標高2,250mの森から、300年の歴史を持つ邸宅へ

10月29日
読了時間: 7分

更新日:1 日前

なぜ今、ブータンへ?標高2,250mの森から、300年の歴史を持つ邸宅へ

なぜ今、ブータンへ行くのでしょうか。


世界には数えきれないほどの美しい旅先があります。壮麗な建築、洗練されたホテル、贅沢な食事。しかし、旅に求めるものが、日常から離れて自分自身と向き合う時間だとしたら、ブータンへの旅は新しい自分と向き合える最高の旅になるかもしれません。


ヒマラヤの山々に抱かれ、仏教文化が日々の暮らしに息づくブータン。その自然と文化を深く体験できる場所として、ラグジュアリーリゾート「アマンコラ(Amankora)」があります。

2026年、アマンコラのパロとプナカ、2つのロッジが大規模な改装を経て再オープンしました。

標高2,250mの松林に佇むパロでは、森と渓流に囲まれた新しいウェルネス体験を。一方、築300年の伝統家屋を生かしたプナカでは、ブータンの歴史と精神文化に触れる滞在を楽しめます。


同じ国にありながら、まったく異なる表情を見せる2つのロッジ。

今回のリニューアルは、ブータンという旅先の魅力を改めて知るきっかけになりそうです。



標高2,250mの松林に佇む、アマンコラ・パロ

なぜ今、ブータンへ?標高2,250mの森から、300年の歴史を持つ邸宅へ

ブータン西部、パロ渓谷の標高2,250mに位置する「アマンコラ・パロ(Amankora Paro)」。


17世紀に築かれたドゥゲル・ゾンの城塞跡を望む青松の森に囲まれ、ブータン唯一の国際空港から車で約20分というアクセスのよさを持ちながら、都会の喧騒とは無縁の静かな環境が広がっています。

今回のリニューアルで特に注目したいのが、自然とのつながりを深める2つの新しいウェルネス体験です。



松林の奥に誕生した、プライベートなスパハウス

森の奥に新設された「Spa House」は、アマンと長年協働してきたケリー・ヒル・アーキテクツが設計を手がけました。

独立した建物には、プライベートハマム、2名用トリートメントルーム、リラクゼーションラウンジ、温水プール、ジャグジーを備えています。


ここで体験できるのは、伝統的なハマムの入浴文化を取り入れたウェルネスプログラム。

60分のハマムトリートメントでは、スチームやボディスクラブ、入浴を組み合わせ、施術後にはラウンジでゆっくりと過ごすことができます。

さらに、90分のボディマッサージや軽食などを組み合わせた半日プログラムも用意されています。


観光の予定を詰め込むのではなく、旅先で何もしない時間を楽しむ。そんな滞在にもふさわしい施設です。



森と渓流に囲まれた、新しいサウナ体験

なぜ今、ブータンへ?標高2,250mの森から、300年の歴史を持つ邸宅へ

もう一つの注目は、新設された「Wild Nature Banya Experience」。


背の高い松の木々と氷河を源流とする渓流に囲まれたこの施設では、東ヨーロッパや北欧の伝統に着想を得たサウナ体験が楽しめます。カナディアンヘムロック材を使用したバーニャには大きな窓が設けられ、歴史ある城塞跡を望むことができます。


サウナでは、オークや白樺の枝葉を束ねた「ヴェーニク」を用いる伝統的なマッサージを体験。その後は屋外の温水プールや冷水浴、あるいは川での水浴へと続きます。

温かなサウナと冷たい水の対比を、ブータンの雄大な自然の中で体験するという、特別なウェルネスプログラムです。



森の風景を取り込んだ、24室のスイート

今回の改装では、全24室のスイートも刷新されました。

木製の床や天井、壁面には周囲の自然から着想を得た素材やデザインが取り入れられ、空調設備や照明、客室内の設備も現代的にアップデートされています。

ダイニングルームとキッチンも再設計され、新しいバーが登場。ライブラリーは静かに過ごす場所としてだけでなく、プライベートダイニングとしても利用できる空間へと生まれ変わりました。


また、既存のスパも改装され、5つのトリートメントルームにはそれぞれ専用テラスと伝統的なホットストーンバスが設けられています。松林の中には、川や城塞跡を見渡す新しいヨガパビリオンも誕生しました。


森の中で身体を休め、ときにはヨガやスパを楽しむ。

アマンコラ・パロでは、ブータンの自然そのものが滞在の一部となっています。



築300年の伝統家屋に息づく、アマンコラ・プナカ

なぜ今、ブータンへ?標高2,250mの森から、300年の歴史を持つ邸宅へ

丁寧に修復された伝統家屋には、ブータンの歴史と信仰が今も息づいています。

今回のリニューアルでは、建物本来の特徴を残しながら、最大18名が利用できるダイニングルームやライブラリー、ラウンジなどが整えられました。興味深いのは、建物の2階に残されている祭壇室です。


ここでは現在も常駐の僧侶によって伝統的な仏教の祝福儀式が行われています。

また、全12室のスイートも改装され、伝統的な建築の趣を残しながら、客室設備が刷新されました。


新しいスパには3つのトリートメントルームとヨガスタジオが加わり、スチームルームや冷水浴設備なども整えられています。

築300年の建物で過ごしながら、現代の快適さとウェルネスを楽しむ。

歴史と日常の祈りが共存するこの空間は、ブータンならではの滞在を体験できる場所です。



5つの谷を巡る、アマンコラならではのブータンの旅

アマンコラの魅力は、ひとつのロッジに滞在することだけではありません。

ブータン国内のパロ、ティンプー、プナカ、ガンテ、ブムタンという5つの谷にロッジを展開しており、複数の施設を組み合わせた旅を計画することもできます。

青松の森に囲まれたパロ、亜熱帯の自然が広がるプナカ、文化の中心地であるティンプー、そして高地の風景が広がるガンテとブムタン。

同じブータンでありながら、それぞれの土地には異なる自然や文化があります。

旅のペースや興味に合わせてロッジを巡り、各地でウェルネスや食事を楽しむ。そうした滞在も、アマンコラが提案する旅の形です。

今回リニューアルしたパロとプナカを組み合わせれば、森の中で過ごす静かな時間と、ブータンの歴史や信仰に触れる時間の両方を体験できます。



ブータンの歩み|仏教とともに受け継がれてきた文化

ヒマラヤ山脈の東部、インドと中国の間に位置するブータン王国。

この国の歴史を理解するうえで欠かせないのが、仏教の存在です。


8世紀には仏教の高僧パドマサンバヴァがこの地を訪れたと伝えられ、仏教は長い年月をかけてブータンの文化や社会に深く根づいていきました。

17世紀には、シャブドゥン・ンガワン・ナムゲルによって国家の統一が進められ、宗教と政治を分担する独自の統治制度が確立されます。

1907年には世襲王制が始まり、2008年には立憲君主制へと移行しました。

こうした歴史の中で、政治と宗教の重要な中心地となったのがプナカです。

かつて冬の首都として機能したこの土地には、ブータンの歴史や信仰を今に伝える建築が残されています。

そして、その一つが、現在のアマンコラ・プナカを構成する築300年の伝統家屋です。


8世紀

パドマサンバヴァ(グル・リンポチェ)がブータンを訪れ、仏教の普及に大きな影響を与える

17世紀

シャブドゥン・ンガワン・ナムゲルが各地域を統合し、国家の基盤を築く

1651年

宗教と世俗の統治を分担する二元統治制度が確立

1907年

ウゲン・ワンチュクが初代国王となり、世襲王制が始まる

2008年

初の議会選挙が実施され、憲法制定によって立憲君主制へ移行



ブータンで出会う、もう一つの豊かさ

旅先で出会う美しい風景や建築には、その土地が歩んできた歴史や、人々が大切にしてきた文化が息づいています。標高2,250mの森に佇むパロと、300年の歴史を持つ伝統家屋を生かしたプナカ。異なる魅力を持つ2つのロッジを通して見えてくるのは、ブータンの自然と文化が織りなす豊かな時間です。旅先で何を見て、何を感じ、どのように過ごすのか。


次の旅では、ブータンという選択肢を考えてみてはいかがでしょうか。



Amankora Paro(アマンコラ・パロ)

所在地

パロ渓谷、ブータン


標高

2,250m


アクセス

パロ国際空港から車で約20分


客室

全24室のスイート

主な施設・体験

  • プライベートスパハウス、ハマム

  • Wild Nature Banya(サウナ体験)

  • 温水プール、ヨガパビリオン

  • レストラン、バー、ライブラリー


Amankora Punakha(アマンコラ・プナカ)

所在地

プナカ渓谷、ブータン


建物

築約300年の伝統家屋を活用

客室全12室のスイート

主な施設・体験

  • スパ、トリートメントルーム

  • スチームルーム、ジャグジー、冷水浴設備

  • ヨガスタジオ

  • ダイニングルーム、ライブラリー

  • 伝統的な仏教の祝福儀式


予約・お問い合わせ

両ロッジともリニューアルを終え、宿泊予約を受け付けています。

複数のロッジを組み合わせたブータン周遊の旅も相談できます。


宿泊料金:宿泊日程やプランにより異なります。最新料金は公式サイトでご確認ください。



ブータンの歴史出典:


Eat Well · Feel Well · Live Well 編集部

世界の価値を読む、スイス発Webマガジン。次に訪れたいホテルやレストラン、食卓で試したいアイデア、暮らしのヒントになる文化やアートを、日本語と英語で紹介しています。選ぶための情報と、体験をより深く楽しむための背景を届けます。

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