本当は教えたくない。スイスで見つけた豪快なポルトガル料理|Oceano Restaurant
著者:Eat Well · Feel Well · Live Well 編集部

「ここは書かないでー!」
Oceano RestaurantをSwiss Diningで紹介しようと話したとき、この店を気に入っている友人から返ってきた言葉です。
その気持ちは、少しわかります。
チューリッヒ中央駅からSBBで約10分。観光客で賑わう中心部を少し離れたSchlierenに、ポルトガル料理を楽しめる一軒があります。
Oceano Restaurant。
チューリッヒ中心部の華やかなレストランでもなければ、観光ガイドを片手に訪れるような場所でもありません。
それでも、何回でも訪れたくなる人気店なのです。
テーブルにやってきた瞬間、思わず「おお!」
目の前に運ばれてくるのは、長い串に豪快に刺された海老や肉。そして、驚くほど分厚く切られたタコ。しかも、お皿の上に寝かせて出てくるのではありません。
長い金属製の串が、そのままテーブルの上に吊るされます。
料理が運ばれてきた瞬間、思わず「おお!」。
この豪快なスタイルだけでも、ここまで来た甲斐があったと思わせてくれます。
ポルトガル料理らしい豪快な串料理。
肉や海老、そして驚くほど分厚いタコが長い串に刺され、そのままテーブルの上に吊るされます。この豪快なスタイルが、食事の楽しさを一段上げてくれます。
でも、私たちがもう一度ここへ来た理由は、見た目だけではありません。
分厚いタコ。この噛みごたえが忘れられない
特に印象に残ったのが、タコ。最近は「驚くほど柔らかい」という表現をよく見かけますが、ここのタコの魅力は少し違います。
とにかく、分厚い。
しっかりとした厚みがあり、噛むほどにタコらしい存在感があります。
柔らかさだけを追い求めた食感ではなく、きちんと「食べている」と感じられる噛みごたえ。
海老や肉と一緒に豪快な串になっているのに、タコが負けていません。
これが、また食べたくなる。

串だけではない、魚介を楽しむポルトガル料理
Oceanoで楽しめるのは、豪快な串料理だけではありません。
別の日に注文した海老は、たっぷりのオイルと香味野菜、ハーブとともに登場しました。
殻付きの海老から出る旨味がオイルに移り、添えられたパンにも自然と手が伸びます。
こういう料理は、きれいに食べようとするより、テーブルを囲んでみんなで楽しむ方が似合います。

肉料理も、奇をてらった盛り付けではありません。ステーキに目玉焼き、フライドポテトとサラダ。
豪快な串料理とはまた違って、こちらはどこか家庭的。テーブルいっぱいに料理を並べ、それぞれ好きなものを食べる。そんな気取らない楽しさがあります。

ドイツ語も英語も、なかなか通じない
そして、この店にはもう一つ、私たちが気に入っていることがあります。
言葉が、なかなか通じない。
ドイツ語でも英語でも、思うように伝わらないことがあります。
でも、不思議とそれが楽しい。
身振りを交えながら注文して、「これで伝わったかな」と思いながら料理を待つ。
そしてしばらくすると、目の前に巨大な串が吊るされる。
便利さとは少し違うところにある楽しさです。
スイスにいながら、ほんの少しポルトガルへ旅をしたような気分になる。
そんな時間も、この店を二度訪れた理由の一つなのかもしれません。
観光ルートを少し外れて、食べに行く
スイスには、有名なレストランがたくさんあります。
美しい景色を眺めながら食事ができる店も、星を獲得したレストランもあります。
でも、同じようにお金を払って食事をするなら、時には「こんな店があったんだ」という驚きに出会いたい。
Oceano Restaurantは、そんな一軒です。
チューリッヒ中央駅から電車に乗って、観光ルートをほんの少し外れてみる。
そこで待っているのは、分厚いタコ、豪快に吊るされた串、そして言葉が完全には通じなくてもなぜか楽しい食卓です。
私たちが何ども訪れたこの店。
本当は、あまり多くの人に教えたくないのかもしれません。
この記事を公開したら、最初に「書かないでー!」と言った彼女には、少し怒られそうです。
でも、それくらい気に入っている場所だからこそ、Swiss Diningの一軒として残しておきたいと思います。
Restaurant Information
Oceano Restaurant
Zürcherstrasse 16
8952 Schlieren, Switzerland
※営業時間・メニュー・価格は変更される場合があります。訪問前に最新情報をご確認ください。
Oceano Restaurant|Schlieren, Switzerland




