【イタリア・サルデーニャ】海だけではないサルデーニャへ
- 編集部

- 21 時間前
- 読了時間: 6分
岩の遺跡と古代の神殿を巡る、少し冒険的な一日
著者:Eat Well · Feel Well · Live Well 編集部

サルデーニャを訪れるなら、美しい海だけで旅を終えるのは少しもったいないかもしれません。
島の内陸へ車を走らせると、景色は少しずつ変わっていきます。青い海は遠ざかり、乾いた草原と低い山、松林が続く道へ。観光地らしい華やかさはありませんが、その先には、思わず中へ入ってみたくなる不思議な岩の空間や、数千年前の石造遺跡が残されています。
歩いたのは、サルデーニャ中南部のエステルツィリ周辺。
この日はレンタカーで内陸部を走りながら、点在する遺跡を巡りました。海沿いの景色とは異なり、乾いた大地や岩場、森の間を進んでいく道そのものが、すでに小さな冒険の始まりです。
目的地に到着したあとは、車を降りて遺跡の中へ。石造建築を眺めるだけでなく、岩に開いた小さな入口から内部へ入り、自分の足で古代の痕跡をたどっていきます。
少し探検のようで、少し童心に戻るような時間です。
岩の奥に、何があるのか
遺跡の一角には、地面に溶け込むような小さな入口があります。
遠くから見ると、ただのくぼみにしか見えません。けれども近づいてみると、その奥に人が入れる空間が続いていることに気づきます。
入口は低く、腰をかがめなければ進めません。外から中の様子はほとんど見えず、少し先へ進むまで、その広さも形も分からないままです。
足元に気をつけながら進み、振り返ると、入口から差し込む光が岩肌を照らしています。
整備された博物館とは違い、自分の身体を使って場所を確かめていく。その感覚が、この場所を面白くしています。
服装は、動きやすいパンツと滑りにくい靴がおすすめです。少し汚れても気にならない格好なら、より気軽に楽しめます。
森を抜けて、古代の神殿へ
岩の空間を巡ったあとは、木々の間を歩きながら、サ・ドム・デ・オルジアへ向かいます。
道中には、乾いた大地と緑の森が交互に現れます。夏のサルデーニャらしい強い日差しの中でも、木陰に入ると空気が変わり、歩く時間そのものが心地よく感じられます。
サ・ドム・デ・オルジアは、ヌラーゲ文明期に築かれたメガロン型神殿です。
現在残るのは主に石積みの壁ですが、門をくぐり、建物の内部を歩いてみると、写真で見るよりもずっと大きく感じられます。
何千年も前、人々がここに集まり、祈りや儀式を行っていたかもしれない。
そう考えながら石の間を歩くと、遺跡が急に遠い歴史ではなくなります。
歴史を知らなくても楽しめる
遺跡巡りというと、歴史に詳しくなければ楽しめないと思うかもしれません。
けれども、この場所の魅力は、知識よりも体験にあります。
小さな入口を見つけること。岩の中へ入ること。古い石壁の間を歩くこと。森を抜けた先で、突然遺跡が現れること。
子どもの頃に秘密基地を見つけたような感覚に近く、歴史に詳しくなくても自然と好奇心が湧いてきます。
家族や友人同士で訪れれば、「これは何だったのだろう」と話しながら歩くのも楽しいでしょう。
海の日とは違う、サルデーニャの一日
朝は内陸の遺跡を歩き、午後は町へ戻って食事をする。あるいは、そのまま海岸へ向かい、夕方の海を見る。
サルデーニャでは、古代遺跡とビーチを同じ旅の中で楽しめます。
海辺だけに滞在していると見えにくい、島の広さや歴史、土地の表情に触れられるのが、内陸へ足を延ばす面白さです。
リゾートだけでは少し物足りない人。人の少ない場所を歩いてみたい人。景色だけでなく、その土地の背景にも触れたい人。
そんな旅を好む人に、ぜひ訪れてほしい場所です。
サルデーニャで泊まりたい、3つのホテル
サルデーニャの旅をより印象深いものにするのが、その土地の空気を感じられるホテルです。
島の南に位置する州都カリアリで街歩きや歴史を楽しむのか。それとも北部へ移動し、海を眺めながらゆっくり過ごすのか。旅の目的に合わせて選びたい、個性の異なる3軒をご紹介します。
Palazzo Doglio
カリアリの街とともに過ごす、洗練された滞在

カリアリの歴史や食文化を楽しみながら、ホテルでも充実した時間を過ごしたい人におすすめしたいのが、Palazzo Doglioです。
建物の中心には、噴水を囲む開放的な中庭「The Court」があり、レストランやバーなどが集まっています。宿泊するためだけの場所というより、人が集い、食事や会話を楽しむカリアリの社交空間に近いホテルです。
ホテル内のOsteria del Forteでは、伝統的なイタリア料理を現代的に再解釈した料理を提供。街を歩いたあとは中庭でアペリティーボを楽しみ、ホテル内でゆっくりディナーへ。そのような、移動を詰め込みすぎない夜を過ごせます。ウェルネス施設やフィットネスセンターも備えています。
街の魅力とホテルステイの両方を楽しみたい、大人のカリアリ滞在に似合う一軒です。
オフィシャルサイト:https://www.palazzodoglio.com/
Palazzo Tirso Cagliari MGallery
港と地中海を望む、カリアリのアーバンリゾート

海を近くに感じながらカリアリに滞在するなら、Palazzo Tirso Cagliari MGalleryも魅力的です。
1920年代の建物を生かしたホテルで、マリーナと地中海を望むロケーションが特徴。歴史ある外観と現代的なデザインが調和し、街中にいながらリゾートの開放感を味わえます。
特に印象的なのが、カリアリの街並みと「天使の湾」を見渡すルーフトップです。夕暮れには、空と海の色が少しずつ変化する景色を眺めながら、食事やドリンクを楽しめます。ホテルには2つのレストランに加え、L’OCCITANEのスパやルーフトッププールも備えられています。
朝は街へ出かけ、午後はスパで休み、夕方はルーフトップへ。観光と休息を無理なく組み合わせたい人に向いています。
オフィシャルサイト:https://www.palazzotirsocagliari.com/
Aethos Sardinia
北サルデーニャで味わう、海辺のスローライフ

カリアリの街を離れ、海と自然に囲まれた時間を過ごしたい旅行者にとって、サルデーニャ島北部にある Aethos Sardinia は、穏やかな時間が流れる隠れ家のようなホテルです。
客室とスイートは、温かみのある色合いと自然素材を取り入れたデザインが特徴で、室内と屋外が緩やかにつながる開放的な空間となっています。プライベートテラスから地中海の景色を眺めながら、島ならではのゆったりとした時間を思い思いに楽しめます。
ホテル全体には、肩肘を張らない上質さと、海辺で流れる穏やかな時間が漂っています。レストラン「ZAÏA」では、地元の食材や新鮮なシーフード、サルデーニャ産ワインを取り入れた地中海料理を味わうことができます。
Editor’s Note
サルデーニャは、島のどこに滞在するかによって、旅の印象が大きく変わります。
Palazzo Doglioでは、カリアリの食と社交を。Palazzo Tirsoでは、歴史ある街と地中海の眺望を。そしてAethos Sardiniaでは、北部の海と静かなリゾート時間を楽しめます。
古代遺跡を歩き、街の文化に触れ、最後は海のそばで深呼吸する。
一つの魅力だけに絞らず、異なる表情をつなげて巡ることで、サルデーニャは単なるビーチリゾートではなく、もう一度訪れたくなる島として記憶に残ります。

















































