ハーブバスの作り方|香りで楽しむ夜のセルフケア
- ボロミエ 利美

- 2022年8月3日
- 読了時間: 7分
更新日:7月31日
著者:ボロミエ利美

一日の終わりに、いちばんほっとする時間はいつでしょうか。
多くの人にとって、それはお風呂の時間かもしれません。
温かいお湯に浸かると、体は「今日はここで少し休んでいい」と受け取ります。肩の力が抜け、呼吸がゆっくりになり、日中の慌ただしさから少し距離を置くことができます。
そこにハーブの香りを加えると、いつもの入浴が小さなリチュアルになります。
ハーブバスは、難しいものではありません。高価なバスアイテムや、特別なバスルームがなくても大丈夫です。乾燥ハーブを少し、布の袋に入れて、温かいお湯に浮かべるだけ。
ハーブバスの良さは、何かを劇的に変えることではありません。
ただ、立ち止まる時間をつくってくれることです。
ハーブバスとは?
ハーブバスとは、乾燥ハーブや花、葉、香りのある植物を使って楽しむ入浴のことです。
ハーブをそのまま浴槽に入れることもできますが、後片づけを考えると、コットンやモスリンの小さな袋に入れる方法がおすすめです。葉や花びらが浴槽に広がりにくく、掃除も楽になります。
別の方法として、ハーブティーのように先に濃いめのハーブ抽出液を作り、それを浴槽に加えることもできます。
ハーブバスは、香り、色、温度、肌に触れるお湯の感覚を楽しむものです。五感を使いながら、今この瞬間に戻るきっかけになります。
リラックスのためのハーブ
リラックスのためのハーブバスでは、「効能」を強く期待するよりも、香りや雰囲気で選ぶのが自然です。
その日の気分に合わせて、好きな香りを選んでみてください。
ローズ

ローズの花びらは、ハーブバスを美しく見せてくれる素材です。
やさしい色と香りがあり、バスタイムに少し特別な雰囲気を加えてくれます。
見た目にも心地よく、ラベンダー、カモミール、カレンデュラともよく合います。
ラベンダー

ラベンダーは、夜のリラックスタイムによく使われるハーブです。
やわらかなフローラルの香りがあり、静かな時間をつくりたいときに向いています。カモミールやローズと合わせると、より穏やかな印象のバスブレンドになります。
肌が敏感な方は、まず少量から試してください。精油を使う場合は、原液を直接肌やお湯に入れないよう注意が必要です。
カモミール

カモミールは、やさしく穏やかな香りのハーブです。
夜のお茶としても親しまれていますが、ハーブバスにもよく合います。ラベンダーやローズと組み合わせると、香りが強すぎず、静かな入浴時間を楽しめます。
ローズマリー

ローズマリーは、すっきりとしたグリーンの香りが特徴です。
ラベンダーやカモミールほど甘さはありませんが、気分を軽くしたいときや、清潔感のある香りを楽しみたいときに向いています。
レモンバームや少量のミントと合わせると、爽やかなハーブバスになります。
カレンデュラ

カレンデュラの花びらは、バスブレンドにあたたかい黄色やオレンジの彩りを加えてくれます。
見た目が明るく、ローズやカモミールとも相性のよいハーブです。香りが強すぎないため、やさしい雰囲気のバスブレンドを作りたいときに使いやすい素材です。
レモンバーム

レモンバームは、ほんのりシトラスを感じる軽やかなグリーンの香りが特徴です。
強すぎない爽やかさがあり、ローズマリー、カモミール、ラベンダーとよく合います。夜だけでなく、気分を切り替えたい日の入浴にも使いやすいハーブです。
シンプルなハーブバスの作り方
ハーブバスは、少ない材料で作ることができます。
基本のハーブバスバッグ
用意するもの:
乾燥ハーブ 大さじ2〜3
コットンまたはモスリンの小さな袋
温かいお湯
乾燥ハーブを袋に入れて、口をしっかり結びます。
浴槽にお湯を張るときに袋を入れてもいいですし、先にボウルでハーブを抽出してから、その抽出液を浴槽に加えても構いません。
入る前に、お湯の温度を確認してください。熱すぎるお湯ではなく、心地よく温かいと感じる温度が目安です。
お湯に浸かったら、香り、温度、水の音、体の感覚に意識を向けてみます。
入浴後は、肌をこすらず、タオルでやさしく水分を押さえます。乾燥しやすい方は、入浴後に保湿をしてください。
3つのハーブバスブレンド
1. ラベンダーとカモミールのバス

夜に使いやすい、定番の組み合わせです。
使うハーブ:
乾燥ラベンダー
乾燥カモミール
お好みでローズペタル
やわらかく親しみやすい香りです。頭の中が忙しい日や、穏やかな入浴時間を過ごしたい夜に向いています。
2. ローズとカレンデュラのバス

見た目にも美しい、やさしい印象のブレンドです。
使うハーブ:
乾燥ローズペタル
乾燥カレンデュラ
お好みでカモミール
花びらの色があるだけで、いつものバスルームが少し特別に感じられます。強い香りよりも、見た目の美しさや、丁寧に過ごす感覚を楽しみたいときにおすすめです。
3. ローズマリーとレモンバームのバス

グリーンで爽やかな印象のブレンドです。
使うハーブ:
乾燥ローズマリー
乾燥レモンバーム
お好みで少量のミント
気分をすっきりさせたい日や、軽やかな香りを楽しみたいときに向いています。甘すぎない香りが好きな方にも使いやすい組み合わせです。
精油をお風呂に使ってもいい?
精油はとても濃縮された素材です。使う場合は、少量でも注意が必要です。
精油をそのまま浴槽のお湯に落とすことはおすすめしません。油と水は混ざりにくく、原液に近い状態で肌に触れると、刺激になることがあります。
精油を使いたい場合は、適切な方法で希釈し、少量から試してください。
敏感肌の方、子ども、妊娠中の方、喘息・アレルギー・湿疹などがある方は、自己判断で使わず、専門家に相談するか、乾燥ハーブだけで楽しむ方が安心です。
家庭で気軽に楽しむなら、乾燥ハーブだけでも十分です。
ハーブバスをマインドフルネスの時間に
ハーブバスは、シンプルなマインドフルネスの時間にもなります。
浴槽に入る前に、ハーブの香りを感じてみる。
お湯に浸かったら、温度を感じてみる。
肩に力が入っていないか、気づいてみる。
呼吸に意識を向けてみる。
水の音を聞いてみる。
体がまだ一日の緊張を持っているか、ただ観察してみる。
無理にリラックスしようとしなくても大丈夫です。今、自分の体に何が起きているかに気づくだけで十分です。
ハーブバスが日々のセルフケアに合うのは、体、感覚、小さな休息をひとつにつないでくれるからです。
ハーブバスを心地よく楽しむ小さなコツ
バスルームの明かりを少し落とす。
入る前にタオルを準備しておく。
スマートフォンを手の届かない場所に置く。
熱すぎるお湯ではなく、温かいお湯にする。
肌が乾燥しやすい日は、入浴時間を短めにする。
入浴の前後に水分をとる。
必要に応じて、入浴後に保湿をする。
リラックスのための入浴は、長ければよいというものではありません。短い時間でも、温かいお湯と香りがあれば、気持ちは変わります。
夜の小さなセルフケア習慣
ハーブバスは、治療でも特別な方法でもありません。
自分の体に戻るための、日常の小さな習慣です。
温かいお湯。
好きな香り。
清潔なタオル。
何も解決しなくていい、数分間。
リラックスは、とても小さなことから始まるのかもしれません。
お風呂。
ひと呼吸。
ひとつかみのハーブ。
今日を大切に終えるという、自分への合図。
この記事は、暮らしとセルフケアに関する一般的な情報です。ハーブバスやアロマテラピーは、医療行為や専門的な治療の代わりになるものではありません。敏感肌、アレルギー、喘息、湿疹、心臓疾患がある方、妊娠中の方、子どもの入浴に使用する場合は、ハーブや精油を使う前に医師または専門家にご相談ください。
Editor’s Note
ハーブバスの魅力は、シンプルなところにあります。
完璧な準備は必要ありません。少しの乾燥ハーブ、温かいお湯、静かな時間があれば、夜の感じ方は少し変わります。
Eat Well · Feel Well · Live Well では、セルフケアを特別なものにしすぎず、日々の暮らしの中で続けられる形で届けたいと思っています。
大げさではなく、高価でもなく、難しくもない。
一日の終わりに、自分の体へ戻るための小さなリチュアルとして、ハーブバスを楽しんでみてください。
著者について

ボロミエ利美
スイスを拠点にする、食、美容、ウェルビーイング、ライフスタイルを扱うバイリンガルメディア「Eat Well · Feel Well · Live Well」の創設者兼編集長です。美容食マイスター、アロマセラピーやハーブについて学んだ経験を生かし、レシピをはじめ、内側から美しさと健やかさを育むための実用的なアイデアを発信しています。


