【 ルツェルン 】一杯を選んでもらうために、フィッツナウへ
〜 受賞ソムリエが案内するワインの世界 〜

旅先のレストランで、ワインリストを前に迷ったことはありませんか。せっかくなら料理に合うものを楽しみたい。でも、産地や生産者の名前が並ぶページから、好みの一本を見つけるのは簡単ではありません。そんなとき、頼りになるのがソムリエです。
ルツェルン湖畔のパーク・ホテル・フィッツナウに、その一杯を相談してみたくなる人がいます。ソムリエ兼副セラーマスターを務める、マリウス・ミュラーです。メゾン ルイナールとモエ ヘネシー スイスによる2026年10月27日付の発表で、「ルイナール ソムリエ・チャレンジ2026」スイス大会の優勝者となりました。
湖畔で食事を楽しむ一日に、ワインを選んでもらう楽しみを添える。今回の受賞は、フィッツナウを訪れる新しいきっかけになりそうです。
受賞を入り口に、ソムリエの仕事を知る
ワインの専門家というと、豊富な知識や、香りと味わいを見分ける能力を思い浮かべるかもしれません。一方、レストランを訪れる私たちにとって身近なのは、料理や好みに合わせて提案してくれる存在としてのソムリエです。
飲み慣れたワインを選ぶ安心感もあれば、勧められた一杯から、新しい好みを発見する楽しさもあります。造り手や土地の話を聞くことで、グラスの中のワインに、味わいだけではない関心が生まれることもあるでしょう。
ミュラーが働くパーク・ホテル・フィッツナウは、そうした出合いを支える豊富なコレクションを備えています。Head of Wineのスヴェン・ウザットが率いるチームの一員として、ミュラーもこのホテルのワイン文化に携わっています。
今回の受賞を機に注目したいのは、一人のソムリエを通して広がる、食事の楽しみ方です。ワインに詳しい人はもちろん、普段は決まったものを選びがちな人にとっても、専門家に相談する時間は、いつもの選び方を少し変える機会になります。
好みは、自分の言葉で伝えれば大丈夫です

相談するときに、専門用語を準備する必要はありません。例えば
「普段は白ワインが多い」
「重すぎない赤が好き」
「今日は料理に合わせて楽しみたい」。
まずは、そんな身近な感覚を伝えるところから始められます。
好みがはっきりしなければ、最近飲んでおいしいと思ったワインや、反対に少し苦手だった味を伝えるのも一つの方法です。予算も最初に共有しておけば、提案されたワインを選びやすくなります。
大切なのは、知識を披露することより、その日の食事をどう楽しみたいかを伝えること。いつもと同じタイプをもう少し深く知りたいのか、それとも知らない産地を試してみたいのか。そんな希望が、一杯を選ぶ手がかりになります。
選んでもらったワインを飲んだら、自分がどう感じたかにも耳を傾けてみてください。香りが好きなのか、口当たりが心地よいのか、料理と一緒に飲むと印象が変わるのか。気に入った理由が一つ見つかるだけでも、次にワインを選ぶ楽しみが増えそうです。
4,500銘柄の向こうにある世界
セラーには約4万本、4,500銘柄のワインが収められていると言われています。
フランス、旧世界、新世界、シャトー・ディケム、シャンパーニュ、希少ワインという六つのセラーで構成され、フランスのコレクションはブルゴーニュ、ボルドー、ローヌを中心としています。
この数字を聞くと、ワイン愛好家のための特別な場所に感じるかもしれません。しかし、選択肢が豊富だからこそ、その中から好みや料理に合うものを提案してもらう楽しみがあります。膨大なリストと一人の飲み手をつなぐところに、ソムリエの仕事への期待が膨らみます。
コレクションそのものに興味が湧いたら、セラーツアーも選択肢です。2026年版の公式案内に掲載された「Wine Cellar Journey」は、六つのセラーを巡る60分のプログラム。シャンパーニュ、白、赤を各一杯と3種の軽食が含まれ、一人95スイスフランです。ボトルを眺めながら味わうことで、ワインの背景にも触れられそうです。
ミュラー本人に相談したい場合は、予約時に対応できるか確認しておきたいところです。受賞したソムリエがどのような一杯を提案してくれるのか。その期待も、訪れるまでの楽しみになります。
景色を眺め、おいしい料理を味わい、自分では選ばなかったワインに出合う。フィッツナウで過ごす食の時間に、そんな小さな冒険を加えてみませんか。
一杯を選んでもらうために出かける。その先で、自分の「好き」が一つ増えるかもしれません。
Information
住所: Seestrasse 18, 6354 Vitznau, Switzerland
アクセス: ルツェルンから定期船でフィッツナウ船着き場まで約1時間。船着き場からホテルまでは有料送迎があります。
電話:
+41 41 399 60 60
公式サイト:
画像提供 ©︎ Moët Hennessy Suisse




