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失敗かも?と思ったら甘酒の味。室温25℃で4日で完成した自家製塩麹レシピ

著者:ボロミエ利美

塩麹

塩麹を作っている途中で、表面に白い線のようなものが出てきました。


「これはカビ?」

「失敗した?」

「捨てた方がいいのかな?」


3日目の朝、容器の中を見た時に、私は少し不安になりました。

けれど、よく観察して、香りを確認し、少し味見をしてみると、そこには甘酒のようなやさしい甘みがありました。


結果として、今回の塩麹は室温25℃前後の環境で、4日ほどで美味しく完成しました。

この記事では、実際に私が作った塩麹の記録と、「失敗かも?」と思った時に確認したいポイント、そして基本の塩麹レシピをまとめます。


3日目、白い線が出て不安になった

塩麹

塩麹を仕込んで3日目。

表面に、白い線のようなものと、白い島のように見える部分が出てきました。

発酵食品を作っていると、こういう時に少し迷います。

これは麹なのか。それともカビなのか。

写真で見ると、白い部分が目立つため、一瞬「失敗したかも」と思いました。

ただ、よく見ると、緑、青、黒、ピンクのような色の変化はありませんでした。

また、ふわふわと毛羽立つようなカビにも見えませんでした。


見た目だけで判断しない

発酵中の塩麹は、日ごとに表情が変わります。

麹の粒が浮いてきたり、水分と固形分が分かれたり、表面に白っぽい模様が出ることもあります。

今回も、白い線のように見えたものは、麹やでんぷん質が表面に浮いて流れた跡のようでした。

そこで、清潔なスプーンで底からよく混ぜ、香りと味を確認しました。


決め手は、甘酒のような味

味見をしてみると、驚くほど美味しかったのです。

塩味の中に、甘酒のような自然な甘みがありました。

一言で表すなら、甘塩味。


米粒もすでに柔らかくなっていて、麹がしっかり働いていることが分かりました。

腐敗しているものなら、不快な酸味や苦味、カビ臭さ、生ゴミのような臭いが出ることがあります。


けれど今回は、嫌な臭いはなく、甘くまろやかな発酵の香りがありました。

この時点で、「これは失敗ではなく、順調に育っている途中かもしれない」と感じました。


今回の発酵環境

今回は、家の中の平均気温が約25℃の環境で仕込みました。比較的暖かい環境だったこともあり、私の塩麹は4日ほどで甘みと旨味が感じられる状態になりました。ただし、完成までの日数は、麹の種類や酵素活性、水分量、室温などによって異なります。


今回は4日で完成しましたが、必ずしもすべての環境で4日で完成するわけではありません。

日数だけで判断するのではなく、香り、味、米粒の柔らかさを目安にするのがおすすめです。


自家製塩麹レシピ


材料

  • 米麹(乾燥)……200g

  • 塩……60g

  • 水……250〜300ml

※水の量は、麹がひたひたに浸るくらいを目安にします。

乾燥麹の場合は、途中で水分を吸って水が少なく見えることがあります。その場合は、清潔な水を少し足して調整してください。


作り方

清潔な保存容器を用意します。

  1. 米麹を手でよくほぐします。

  2. 塩を加え、麹とよく混ぜ合わせます。

  3. 水を加え、全体をなじませます。

  4. 蓋はきっちり密閉せず、少し空気が入る状態で常温に置きます。

  5. 1日1回、清潔なスプーンで底からよく混ぜます。

  6. 米粒が柔らかくなり、甘みと旨味が出てきたら完成です。

保存方法

完成後は冷蔵庫で保存します。

冷蔵保存中もゆっくり熟成が進み、味がさらにまろやかになることがあります。



完成の目安

今回、完成の目安にしたのは次の状態です。

  • 甘酒のような香りがある

  • 塩味の中に自然な甘みがある

  • 米粒が柔らかくなっている

  • 全体に少しとろみがある

  • 塩の角が取れてまろやかになっている

特に、米粒が指で簡単につぶれるくらい柔らかくなっていたことが、完成の大きな目安になりました。



これは注意したいサイン

一方で、次のような状態がある場合は注意が必要です。


  • 緑、青、黒、ピンクなどの変色がある

  • 表面にふわふわした綿毛のようなものがある

  • カビ臭い

  • 生ゴミのような臭いがする

  • 強いアンモニア臭がある

  • 苦味や不快な酸味がある

このような場合は、無理に使わず、廃棄を検討してください。

発酵食品は、少しでも強い違和感がある時は、安全を優先することが大切です。


完成後の保存方法

完成した塩麹は、冷蔵庫で保存します。

冷蔵庫に入れた後も、味はゆっくり変化していきます。

塩の角がさらに丸くなり、旨味が増していくこともあります。

清潔なスプーンを使い、できるだけ雑菌が入らないようにして保存してください。


塩麹の使い方

塩麹は、肉や魚を漬けるだけでなく、日々の料理に少し加えるだけでも使えます。

  • 鶏肉や豚肉の下味に

  • 魚の漬け込みに

  • 野菜の浅漬けに

  • スープの味付けに

  • ドレッシングやソースに

  • 炒め物の塩代わりに

塩の代わりに使うと、味にやわらかさと奥行きが出ます。



「失敗かも?」の先にあったもの

今回の塩麹作りで一番印象に残ったのは、3日目の不安でした。

白い線を見た時は、正直少し焦りました。


でも、見た目だけで判断せず、香りを確認し、味を見て、米粒の柔らかさを確かめたことで、発酵が順調に進んでいることが分かりました。

「失敗かも?」と思ったその先にあったのは、甘酒のような香りと、やさしい甘塩味でした。


発酵は、毎日少しずつ表情が変わります。

だからこそ、不安になる時もあります。

けれど、その変化を観察しながら育てる時間も、自家製発酵調味料の楽しさなのだと思います。

塩麹は、決して難しいものではありません。

大切なのは、清潔に扱うこと。毎日よく混ぜること。そして、日数だけでなく、香り、味、手触りを見ながら判断すること。

今回のように、室温25℃前後の環境では、思ったより早く美味しく仕上がることもあります。

小さな容器の中で、米麹がゆっくり甘みと旨味を作ってくれる。


その過程を味わうことも、塩麹作りの楽しみのひとつです。


Editor’s Note

発酵食品は、日数だけではなく、香り・味・見た目・手触りを合わせて判断することが大切です。今回の記事は、実際に塩麹を作る途中で「失敗かも?」と感じた体験をもとにまとめました。白い線や表面の変化に不安になった方の参考になれば嬉しいです。

今回の麹はスイスの日本酒工房、Ymasakeさんの麹を使用させていただいています。


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