想像より行動|ネガティブな情報に振り回されないために
- ボロミエ 利美

- 2025年5月5日
- 読了時間: 5分
更新日:7月31日
著者:ボロミエ利美

「きっとこうなる」「たぶん、あの人はこう思っている」「きっと悪い方向に進むに違いない」
そう感じることは、誰にでもあります。
けれど、それらの多くは、まだ確認できていない憶測です。
誰かの考えは、想像しているだけでは正確にはわかりません。直接聞いてみることで、初めて見えてくることがあります。
だからこそ、想像だけで判断するのではなく、実際に行動を起こしてみることが大切です。
もし間違えても、必ず何かが教えてくれます。誰かの言葉かもしれません。現場で見た景色かもしれません。自分の感覚かもしれません。
そのときに学べば、それで十分です。
想像ばかりして行動に移せない状態が続くと、思考だけが先に進み、心の負担が大きくなることがあります。
一度、何も考えない時間をつくること。手放してみること。そして、実際に見に行くこと。
その余白と行動の中から、次の一歩が見えてくることがあります。
曖昧な情報に振り回されない
ネガティブな情報に触れたとき、人は想像だけが先走ってしまいがちです。
一瞬、不安になっても構いません。嫌な気持ちになっても構いません。
けれど、そこで一度立ち止まり、自分の感情を少しだけ観察してみてください。
ポジティブな情報よりも、ネガティブな情報の方が頭に残りやすいことがあります。だからこそ、自分の目で確認できていないうちは、それはまだ「曖昧な情報」だと考えてみる。
この距離感が、自分の心を守ってくれます。
ネガティブな想像に引っ張られすぎると、結局、自分がいちばん疲れてしまいます。
もしそれがモノであれば、実際に手に取ってみること。人であれば、顔を見て話してみること。場所であれば、自分の足で行ってみること。
自分の目で確認する。
それが、想像から抜け出すための一番確かな方法です。
顔を合わせることの重要性
以前、こんなことがありました。
ある場所に質問の電話をかけたときのことです。私の説明もうまくなく、会話は曖昧なまま終わってしまいました。
電話を切ったあと、正直に言うと、「感じ悪い人だな」と思ってしまいました。
けれど、そのまま想像で決めるのは違う気がしました。
そこで、直接その場所まで車で向かい、顔を見て話すことにしたのです。
現場に着くと、電話の印象とはまったく違いました。対応してくださった方はとても感じがよく、私が理解できるまで丁寧に説明してくれました。
帰りの車の中で、私は一人で反省していました。
「悪く思ってしまって、ごめんなさい」
それ以来、私はできる限り、会いに行って顔を見て話すようにしています。
画面越しや電話だけでは、相手の状況が見えません。
冷たくあしらわれたように感じたとしても、実際には相手が忙しかっただけかもしれません。別の用事をしていたのかもしれません。こちらの伝え方が、少し足りなかったのかもしれません。
それなのに、自分の感情だけで相手を決めつけてしまうことがあります。
他人はコントロールできない
もちろん、顔を見て話したからといって、すべてが思い通りに進むわけではありません。
予想外のことが起きることもあります。期待していた答えが返ってこないこともあります。相手の反応に、がっかりすることもあるかもしれません。
それでも、他人はコントロールできません。
できるのは、自分の行動と、自分の受け取り方だけです。
他人は、あなたの期待に応えるために生きているわけではありません。だから、思い通りにいかないことがあっても、
「そういうこともあるよね」
と、一度受け止めてみる。
想像と違ったとしても、自分に必要な情報だけを受け取れば大丈夫です。
その情報が、次の判断の助けになったのなら、それだけで十分ラッキーです。
ちゃんと前に進めています。
想像するなら、前に進むために
想像力は、悪いものではありません。
危険を避けるためにも、準備をするためにも、想像力は必要です。
けれど、まだ確認していないことを悪い方向にばかり広げてしまうと、心のエネルギーはどんどん削られていきます。
大切なのは、想像で止まらないこと。
不安になったら、確認する。気になるなら、聞いてみる。迷うなら、見に行ってみる。
行動すれば、答えは少しずつ見えてきます。
ネガティブな情報も、確認できた時点でラッキーです。なぜなら、それは次の判断材料になるからです。
想像だけで苦しむより、ひとつ確かめてみる。頭の中で何度も考えるより、実際に一歩動いてみる。
その小さな行動が、自分の心を必要以上に傷つけず、前に進む力を残してくれます。
想像するなら、前に進むために。そして、確認できたことは、次の自分を助ける材料に。
今日も、自分の心を守りながら、少しずつ進んでいきましょう。
著者について

ボロミエ利美
スイスを拠点にする、食、美容、ウェルビーイング、ライフスタイルを扱うバイリンガルメディア「Eat Well · Feel Well · Live Well」の創設者兼編集長です。美容食マイスター、アロマセラピーやハーブについて学んだ経験を生かし、レシピをはじめ、内側から美しさと健やかさを育むための実用的なアイデアを発信しています。



