top of page

山と満天の星空を楽しむキャンプ|スイス・ディセンティスで過ごす二晩

5 時間前
読了時間: 6分
山と満天の星空を楽しむキャンプ|スイス・ディセンティスで過ごす二晩

スイスで暮らしていると、山や自然が身近にあることを、当たり前のように感じることがあります。それでも、街を離れ、自然の中で夜を過ごしてみると、いつもの風景が違って見えることがあります。


私にとって、スイスで初めてのキャンプが、そんな旅でした。

訪れたのは、グラウビュンデン州のディセンティスにある「TCS Camping Disentis」。アルプスに囲まれたキャンプ場で二晩を過ごしました。道具を揃えるところから始まった初めてのキャンプ。その準備の先に待っていたのは、自分たちでつくる小さな居場所と、夜空いっぱいに輝く星でした。



山と水辺のあるキャンプ場へ

山と満天の星空を楽しむキャンプ|スイス・ディセンティスで過ごす二晩

TCS Camping Disentisは、標高約1,050メートルに位置するキャンプ場です。山々に囲まれた敷地には、自然の湖を利用した遊泳エリアと子ども向けの水遊び場があり、草地やトウヒの木々の間に滞在スペースが広がっています。山の景色だけでなく、水辺も楽しめることが、このキャンプ場の特徴です。


ディセンティスは、修道院でも知られる土地。周辺にはハイキングの選択肢があり、自然を楽しむ滞在に、町や文化に触れる時間を組み合わせることもできます。キャンプ場を拠点に歩く日も、敷地内でゆっくり過ごす日も、自分たちのペースで旅を組み立てられます。


今回の私たちは、自分たちのテントで宿泊しました。ホテルの部屋を予約する旅とは違い、まずは泊まるための道具を用意するところから、旅が始まりました。



初めての準備で大切だった寝具選び

初めてのキャンプでは、テントや寝袋、ランタン、調理道具など、揃えるものがたくさんありました。なかでも、特に大切だと感じたのが寝具です。

キャンプに興味はあっても、眠るときの快適さが気になる方は多いのではないでしょうか。私も以前は、硬い地面の上で寝袋に入って眠るのは大変そう、というイメージを持っていました。


ところが、空気を入れて使うマットレスを用意したところ、想像していたよりも快適に眠ることができました。屋外で過ごす楽しさだけでなく、夜にきちんと休めることも、キャンプを楽しむためには大切なのだと実感しました。

準備には手間も初期費用もかかります。また、道具を揃えた後も、キャンプ場の施設利用料は必要です。費用を考えるときは、道具代と滞在費を分けておくと、次の旅の予算も立てやすくなります。


それでも、一度準備が整うと、その先には新しい旅の楽しみ方が待っていました。使い慣れた道具を車に積んで、次はどんな場所に泊まろうかと考える。それまでの旅行にはなかった楽しみです。



自分たちに合う泊まり方を選ぶ

キャンプ場を選ぶときは、景色に加えて、滞在場所の設備にも目を向けたいところです。

TCS Camping Disentisの場合、区画のないテント用草地には電源がなく、車をテントの横に置くこともできません。一方、専用キッチンや屋根付きのテーブルを備えた「Comfort」区画もあります。同じキャンプ場でも、選ぶ場所によって準備する道具や過ごし方が変わります。


これから初めて予約するなら、テントの大きさだけでなく、電源の有無や駐車場所も確認しておくと、現地での動きをイメージしやすくなります。

また、自分のテントを持ち込む以外に、キッチン付きの小型宿泊棟「Family POD」や、家具・照明を備えた常設テントという選択肢もあります。まずは自然の中に泊まることを体験してみたい人にも、検討できる泊まり方です。


キャンプといっても、必要なものをすべて自分で揃える方法だけではありません。どのくらい自分たちで準備したいか、どんな快適さが必要か。その違いも、泊まる場所を選ぶ基準になります。



ディセンティスで過ごす夜

山と満天の星空を楽しむキャンプ|スイス・ディセンティスで過ごす二晩

今回のキャンプで特に印象に残ったのは、夜の時間でした。

昼間は山を散策し、夕方は自然の中で食事を楽しむ。疲れたらテントに戻ってひと休みする。自分たちで張ったテントがあることで、外で過ごす一日の中に、戻って休める場所ができました。


食事の支度も片づけも、自分たちで行います。ホテルのように、部屋に入ればすべて整っているわけではありません。それでも、準備をしてつくった空間には、自分たちなりの心地よさがありました。


日が沈むと、周囲の景色は昼間とは違う表情を見せ始めます。

焚き火を囲んでゆっくり話をしたり、温かい飲み物を飲んだり。炎を眺めながら過ごす時間は、慌ただしい日常から少し離れた、穏やかなひとときでした。

そして、ふと空を見上げると、そこには満天の星空が広がっていました。



星空は、最高の夜景

山と満天の星空を楽しむキャンプ|スイス・ディセンティスで過ごす二晩

街のホテルでは、窓から美しい夜景を眺めることがあります。でも、ディセンティスで見た夜景には、それとは違う美しさがありました。明かりの少ない山の夜。目の前には暗い山々が広がり、その上には無数の星が輝いています。


空いっぱいに広がる星を前に、思わずしばらく立ち止まってしまいました。


これ以上の夜景があるだろうか。

そう思えるほどの美しさでした。


昼間は山の景色に目を奪われていたのに、夜になると、自然と空を見上げている。同じ場所で一日を過ごすからこそ、その変化を楽しめたのだと思います。

星を見た後に、移動して宿へ戻る必要もありません。すぐそばに、自分たちのテントがある。そのことも、自然の中に泊まる魅力として心に残りました。



次の旅は、泊まる景色から考える

初めてのキャンプを終えて、旅先を考えるときの楽しみが増えました。

次は湖のほとりにしようか。それとも、別の山の景色を見に行こうか。


スイスには、まだ訪れてみたいキャンプ場がたくさんあります。泊まる場所が変われば、テントの外に広がる景色も、そこで過ごす時間も変わります。


「今週末はどこへ行こう?」


そんな会話が自然と生まれるようになったことも、キャンプを始めてよかったと感じる理由のひとつです。


もちろん、準備や片づけには手間がかかります。それでも、テントを張り、食事をつくり、日が沈むまで外で過ごす時間には、また出かけたくなる心地よさがありました。

ディセンティスで過ごした二晩。特別な予定を詰め込まなくても、昼は山を歩き、夜は星を眺めるだけで、一日が満たされていきました。


山を歩き、自然の中で食事を楽しみ、夜には星空を見上げる。次のスイス旅行や週末のお出かけには、ホテルに泊まる旅に加えて、キャンプという選択肢も考えてみてはいかがでしょうか。アルプスに囲まれたディセンティスは、そんな旅を楽しみたい方におすすめの場所です。



施設情報

TCS Camping Disentis

住所:Via Fontanivas 9, 7180 Disentis/Mustér

電話:+41 81 947 44 22

公式サイト:TCS Camping Disentis


最寄りのバス停「Disentis/Mustér, Camping Fontanivas」から約130メートル。営業日、料金、利用できる設備は、予約前に公式サイトでご確認ください。




著者について

マリナ ベチャート

神戸出身の二児の母。2014年よりスイス在住。美容、健康、料理、子育て、旅行、グルメ、言語、キャンプなど、興味のあることはさまざま。

人と話すことが好きな社交的な性格の一方で、読書をしたり、料理やドラマ鑑賞など一人の時間を過ごすことも大切にしています。

スイスでの暮らしを通して得た経験や、日々の生活で感じたことを交えながら、さまざまなテーマを丁寧に、わかりやすくお届けできればと思っています。

bottom of page