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食卓を整える、スイスのハーブ習慣

更新日:4 時間前

スイスのスーパーの野菜売り場には、春になると小さな鉢に入ったハーブが並並び始めます。

バジル、ミント、チャイブ、パセリ、ローズマリー。切られたハーブではなく、土に根を張ったままの小さな緑。それを見るたびに、スイスの食卓には「香りを暮らしに置く」という感覚があるように感じます。


料理は、特別な材料や難しい技術だけで美しくなるものではいと思いませんか?

いつものスープにチャイブを少し散らす。トマトにバジルを添える。ヨーグルトにミントをのせる。オーブンで焼く野菜にローズマリーを加える。それだけで、食卓の空気は少し変わります。


色と香りを大切に

色と香りを大切に

スイスのバーゼルを拠点に活躍するシェフ、Tanja Granditsさんの料理世界を見ていると、食べることは単なる栄養補給ではなく、色や香り、余白を通して心を整える行為でもあるのだと感じます。もちろん、私たちの日常の食卓はレストランの一皿とは違います。それでも、Tanja Granditsさんの料理に感じられる「色と香りを大切にする感性」は、毎日のご飯にも小さく取り入れることができます。


健康のために野菜を食べる。それは大切なことです。

健康を「正しさ」だけで考えると、食事は少し窮屈になります。食べてはいけないもの、減らすべきもの、選ぶべきもの。情報が増えるほど、食卓が義務のように感じられることもあります。


だからこそ、香りから食卓を整えるという考え方は、とてもやさしい入口になります。ハーブは、料理を大きく変えるものではありません。けれど、最後にひとつまみ加えるだけで、いつものご飯に季節感や軽やかさを添えてくれます。

Tanja Granditsさんの料理世界からも、色や香りを通して食卓を美しく整える感性が感じられます。そのまなざしは、Eat Well · Feel Well · Live Wellが大切にしたい「無理なく、心地よく整える食」の考え方にも重なります。




スイスの鉢植えハーブ

スイスの鉢植えハーブ

スイス暮らしでは、日本と同じ食材がすぐに手に入らないこともあります。日本の食卓にあった香りを恋しく思う日もあるかもしれません。そんな時、スイスのスーパーで買えるハーブは、完全な代わりではないけれど、今いる場所で食卓を整える小さな助けになります。


たとえば、チャイブはねぎのように使えます。味噌汁、卵料理、じゃがいも、サラダにもよく合います。バジルはトマトやチーズだけでなく、冷たい麺や豆腐にも合います。ミントは飲み物や果物、ヨーグルトに添えるだけで、食後の重さを少し軽くしてくれます。ローズマリーは、根菜や鶏肉、オーブン料理に香りを加え、冬の食卓にもよく合います。


鉢植えのハーブの良さは、必要な分だけ摘めることです。冷蔵庫の中でしおれていくのではなく、キッチンや窓辺に置いて、料理の最後に少しだけ使う。毎日使い切らなくてもいい。水をあげながら、少しずつ暮らしの中に香りを置いておく。その小さな習慣が、食事を「作業」から「整える時間」に変えてくれます。


日本の家庭料理には、一汁一菜という考え方があります。ご飯と味噌汁、そして一品。品数を増やすことより、無理なく続けることを大切にする食卓です。そこにスイスのハーブを少し添えると、日本の安心感とスイスの季節感が静かにつながります。

食卓を整えることは、完璧な料理を作ることではありません。今ある食材で、今いる場所で、自分の身体と気持ちに少しやさしくすること。


スイスのスーパーで見かける小さな鉢植えハーブは、その入口になるかもしれません。バジルを一枚摘む。ミントを水に浮かべる。チャイブを刻む。ローズマリーの香りを手に残す。

そんな小さな香りの習慣が、毎日のご飯を少し美しく、少し穏やかに整えてくれます。



バジルときゅうりのライスサラダ < 一人分>

冷やご飯で作れる、さっぱり軽いライスサラダです。

バジルの香りときゅうりの食感で、暑い日や食欲がない日にも食べやすい一品です。


材料:1人分

  • 冷やご飯:120〜150g

  • きゅうり:1/2本

  • パプリカ:1/4個

  • バジル:5〜8枚

  • オリーブオイル:大さじ1

  • 酢またはレモン汁:小さじ1〜2

  • 塩:小さじ1/4弱

  • 黒こしょう:少々


作り方

1. ご飯をほぐす冷やご飯をボウルに入れ、かたまりをほぐします。べたつきが気になる場合は、軽く水で洗い、水気をしっかり切ります。

2. 野菜を切るきゅうりとパプリカを小さめの角切りにします。

3. 味をつけるボウルにご飯、きゅうり、パプリカを入れ、オリーブオイル、酢またはレモン汁、塩、黒こしょうを加えて混ぜます。

4. バジルを加える最後にバジルを手でちぎって加え、軽く混ぜます。香りを残すため、バジルは最後に入れるのがおすすめです。

5. 味を整える味を見て、足りなければ塩やレモン汁を少し足します。


コツ・ポイント

バジルは包丁で細かく切るより、手でちぎると香りがやさしく残ります。ご飯は温かいものより、冷やご飯の方がサラダらしく仕上がります。さっぱり仕上げたい時はレモン汁を小さじ2、まろやかにしたい時は小さじ1がおすすめです。


アレンジ

ゆで卵、ツナ、チーズ、ナッツを加えると、軽食からしっかりした一皿になります。ミントを少し足すと、さらに爽やかな夏向きの味になります。


ひとこと

スイスのスーパーやバルコニーで手に入るハーブを使って、冷やご飯をやさしい一皿に。「今あるもので食卓を整える」小さなレシピです。

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