ヨニ・スチームバス、あまり聞きなれない言葉であると思いますが、欧米では女性のホルモンのお手入れとして活用されている、「特別な場所のサウナ」として取り扱われています。
ハーバードヘルスパブリッシングでも紹介されているほど、米国では女性の快適な生活をサポートさせる自宅でもスパでも行える、健康維持方法でもあります。
女性特有の場所のスチームバスは、古くから伝わっている自然療法でハリウッド女優のグウィネス・パルトロウも自身のサイトで効能について語ってあります。
女性の一番大切な場所は、月経が始まってから出産、そしてその後もホルモンの変化や骨盤底筋の変化を一番受けやすい場所なのです。
本当に効果はあるのでしょうか? そしてどのように自宅で簡単に行うことができるのでしょうか?
どのような効果があるの?
ヨニ・スチームバスは、膣・子宮・生殖器全体をきれいにする自然療法であると前述しましたが、それのみではなく下記の項目の症状も緩和してくれるとあります。
これは、洗浄を意図するものではなく、自然なp Hを増やしていく最善の方法でもあります。
月経周期の調整
女性鬱
痔
不妊症
ホルモンバランスの崩れ
頭痛
疲労
消化器疾患
全身の痛み
血行促進
生理痛の症状の緩和
月経周期の調整
月経周期の調整
生理痛や腹部の膨満感の緩和
産後の回復や鎮静
瞑想的な効果
など、女性の悩みに上位ランクインされている症状を緩和してくれるとされています。
実際に、私たちがサウナを愛用するように、それがただ単に特定の場所に移動したという考え方をされるとわかりやすいのではないでしょうか?
特に排卵前の時期にスチームケアを行うことは、妊活の大きなサポートになるといえます。
ヨニ・スチームバスの方法とは?
画像提供元 Amazon
大きな鍋に沸騰したお湯に2~3カップのハーブを入れる。蓋をして、約5分間煮込みます。火からおろし、鍋に蓋をしたままさらに5分ほど蒸らします。
蒸し鍋を椅子の下におき、椅子に座って、1回につき約10~30分行います。
蒸気が立ち上がり、ハーブが膣組織に浸透することで、膣と子宮が浄化され、癒やされると考えられています。本などを読みながらのんびりするのがこのトリートメントのコツです。
蒸したハーブの蒸気を、女性の大切な部分で蒸ということで、スチームバスが特定の場所へピンポイントで働きかけるというわけです。
欧米では、スパなどで取り扱いがあるほどブームとなっており、女性の新しいエチケットとしても捉えられています。
様々なハーブを蒸してその蒸気を吸収させます。アマゾンなどでも座椅子は購入可能です。
上の画像がその一つです。
通常のサウナのように、熱さに耐えるようなものではなく、リラクゼーションを目的としているということは忘れないでおいてください。
この自然療法は、生理中・妊娠中にはおすすめできませんが、ホリスティックの分野でカウンセリングにかかられている場合には、主治医に相談すれば良いと思います。
使用ハーブは何?
一般的には、ハーブは混ぜ合わせて使用します。これに好みのアロマオイルを用いると嗅覚が刺激され、更なるリラクゼーション効果が得れます。
ハーブには、それぞれ特徴がありますので、気になるもの同士を混ぜ合わせて使用するのが主流です。
バジル (浄化)
ローズマリー (抗菌・殺菌)
オレガノ(防腐剤)
カレンデュラ(抗炎症作用)
マザーワート(浄化作用、鎮痛作用)
よもぎ (万能)
ラベンダー (抗菌)
マリーゴールド (抗炎症)
タイム(抗菌、殺菌)
ハーブの種類は無限大にあります。好みのハーブを混ぜ合わせることで楽しみも倍になります。
椅子はいるの?
わざわざ椅子を購入しなくても、洗面器に水を張ってスチームではなく、バスにしてしまうということもできます。
それでも難しい人は、そのままお風呂にしても大丈夫です。
ポイントは、”ハーブの効能が届けたい場所へ行き届く”というのがゴールですので、無理して購入する必要はありません。実際に、椅子を置く場所も必要となってきますので、頻繁に活用されるのでないのであれば、お風呂でも十分です。
蒸し効果のあるスチームがいい!という人は蒸したハーブをトイレの中へ洗面器ごと入れ込み、座椅子に座るという方法もあります。
その他、円形状に穴の空いた座椅子の下に、蒸したハーブを敷いておくだけという方法もあります。
ヨニ・スチームバスの歴史
世界中の多くの古代文化は、ヨニの蒸気の力を知っていました。
イギリスのビクトリア朝では、1899年に骨盤内炎症性疾患の女性患者を治療するために、この治療法を用いていたことが記録されています。
イシス神殿の巫女たちは、イシス神殿に入る前の準備として、このヒーリングを体の浄化の儀式の一部として行っていました。そのほか、マヤの古い伝統では、シルトンと呼ばれる産後の膣の蒸気療法が行われていたと、米国のhuffpostに記載されています。
これらの歴史の中で、月のサイクルも関係してきています。出産が満月に多いというのは聞いたことがある人が多いと思います。
なぜ?
”これについて調べてみると、妊婦さんの体の中にある羊水と海水の成分が似ていること。満月と新月の日には、海水が月に引かれる力が最大限に高まり、海水と同じ成分をもつ羊水も月から何らかの影響を受けているのではないか..との説があるそうです。”
と徳永クリニックのサイトに記載されている通り、満月・新月と女性のサイクルはとての仲良しなようです。こちらに2023年前半期の満月表と新月表を残しておきますので、せっかくのヨニ・スチームバスをこの日に楽しんでみてはいかがでしょうか?
2023年満月・新月表
さらにリラックス効果を求めるのであれば、照明を落とし、キャンドルと優しく耳に触る音楽や、オイルディフューザーとの併用もおすすめです。
乾燥ハーブと水の相性:薬効成分を含む揮発性オイルが水中に放出されます。ヨーニスチームは、膣の外側の組織(外陰部と呼ばれる組織)に、穏やかな熱と、これらの揮発性オイルを運ぶ水分を加えることによって効能を発揮してくれます。
ハーブのスチームは血行を良くし、粘液を薄め、システム全体を活性化させ、不要な膜や蓄積物を取り除くことを可能にするとされています。
女性生殖器に効くハーブ
女性に良いハーブとして、ローズヒップやローズが有名ですが、マリーゴールドも良いのご存知でしたか?
マリーゴールドは欧米ではカレンデュラという名前で、赤ちゃんのお尻かぶれ対策などにも使用されているハーブですが、生理痛の緩和、皮膚や粘膜の修復作用などがあります。幅広い効能を持つこのハーブは、スキンケアにも使用されるほどお花のハーブとしての効能が広く活用されています。
マリーゴールドは、脂溶性ですのでなかなか持ち前の全ての効能を一気に摂取するのが難しいとされていますが、花びらごと体内に取り入れるという方法もあります。いつも使用しているふりかけの代わりにごまをお塩、そしてマリーゴールドを混ぜ合わせるだけで美味しくいただけます。
お庭やバルコニーでお花を楽しみながら、体内に摂取して女性自身の免疫をあげていくことができる頼もしいハーブです。
時折ブログも書いています。
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