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バーゼル|タニャ・グランディッツ、コンセプトストア「ava」をオープン

22 時間前
読了時間: 5分

著者:Eat Well · Feel Well · Live Well 編集部


タニャ・グランディッツがコンセプトストア「ava

©marcel meier-foto


スイス・バーゼルで、食と暮らしをつなぐ新しい場所が誕生。


2026年9月18日、ミシュラン二つ星レストラン「Stucki」を率いるタニャ・グランディッツ(Tanja Grandits)が、ライン川沿いにコンセプトストア「ava」をオープンしました。

店内に並ぶのは、オリジナルのティーブレンドやチョコレート、焼き菓子。そして、地元の陶芸家が手がけた器や木工職人によるトレーなど、日々の食卓を彩るアイテムです。

料理から器へ、そしてレストランから家庭へ。


スイスを代表するシェフが新たに手がける、食とデザインの世界をご紹介します。



タニャ・グランディッツの世界観を、自宅でも楽しむ

タニャ・グランディッツがコンセプトストア「ava

朝食には、お気に入りのグラノーラを。

午後には、香り豊かなお茶とチョコレートを。

夕方には、アペロを楽しむひとときを。


レストランで味わう特別な一皿とは異なる形で、シェフの食の世界が日常の時間に溶け込んでいきます。


「ava」では、香り豊かなティーブレンドをはじめ、シェフ・パティシエのジュリアン・デュヴェルネ(Julien Duvernay)が手がけるチョコレート、手作りのアペロ用スナックやサブレ。シナモンの花を使ったナッツグラノーラや、ドルナハの自社工房で焼き上げたフレッシュな焼き菓子も並びます。


中心となるのは、シェフの世界観を表現したオリジナル商品です。



地元職人とつくる、五感で楽しむ食卓

タニャ・グランディッツがコンセプトストア「ava

今回の新店舗で注目したいのが、地域の職人たちとのコラボレーションです。

タニャ・グランディッツは、商品の開発にあたり、地元の小規模事業者との協働を大切にしました。


彼女のアイデアや提案をもとに、陶芸家が抹茶カップを制作。精巧な磁器や木工職人による木製トレー、アーティストがデザインしたポストカードなど、さまざまなアイテムが生まれたのです。日本の食文化になじみのある読者にとって、抹茶カップという選択も興味深いところ。


スイスの料理人のアイデアを、地元の陶芸家が形にする。

その一つの器を通して、異なる食文化とものづくりが交わります。

器や道具が変わると、食卓の印象も変わります。

料理を盛り付ける器の質感、手に取ったときの感触、テーブルに並べたときの色の組み合わせ。食を楽しむ時間には、料理そのものに加え、さまざまな要素が関わっています。


商品には、可能な限り、タニャ・グランディッツのロゴであるフェンネルの花があしらわれています。手縫いのリネンエプロンにも、同じモチーフが施されました。

料理だけでなく、器や道具にまで広がるシェフの美意識。

「ava」には、食卓全体を通して食を楽しむという提案が込められています。



ライン川沿いに広がる、色彩豊かな空間

タニャ・グランディッツがコンセプトストア

「ava」がオープンしたのは、バーゼルのザンクト・ヨハン地区。


ライン川に面した建物の中に、約150平方メートルの店舗が広がります。大きな格子窓から自然光が差し込む店内は、淡いピンク色の家具が印象的です。天井まで届く収納棚と、同じ色で仕上げられた多段構造のカウンター。そこにコーラルカラーの冷蔵庫が、鮮やかなアクセントを添えます。床にはオーク材の寄木張りを採用。色彩と素材の組み合わせによって、温かみのあるエレガントな空間に仕上げられています。


タニャ・グランディッツは、新店舗について次のように語っています。


「おいしい食べ物、上質な素材、そして考え抜かれたデザインを愛するすべての人が、心地よく過ごせる場所にしたいと思っています」


店名の「ava」は、スイスの公用語の一つであるロマンシュ語で「水」を意味します。


川の眺め、街の静けさ、店内を彩る商品。


食を通じて暮らしを豊かにするというコンセプトが、店舗の空間づくりにも反映されています。



食卓に、新しい彩りを

ミシュラン二つ星の料理を生み出すシェフが、今度は日常の食卓へと活動の場を広げました。


シェフが手がける食品を味わい、地域の職人がつくった器を使い、自分の好きな組み合わせで食卓を整える。レストランで培われた美意識が、家庭で過ごす時間にもつながっていきます。


料理のおいしさとともに、その一皿を囲む時間や空間まで大切にする。

そんな食への姿勢に触れられるのも、スイスのダイニングカルチャーの魅力です。

バーゼルを訪れる機会があれば、ライン川沿いに誕生した「ava」に足を運び、タニャ・グランディッツが提案する食と暮らしの世界に触れてみてはいかがでしょうか。



タニャ・グランディッツとは?

タニャ・グランディッツ(Tanja Grandits)は、スイスを代表する女性シェフの一人です。

2001年に独立し、現在はバーゼルのレストラン「Stucki」を中心に、60人以上のスタッフを擁する企業を経営しています。


「Stucki」は、ミシュラン二つ星、ゴ・エ・ミヨ19点を獲得。グランディッツ自身も、2014年と2020年にゴ・エ・ミヨの「シェフ・オブ・ザ・イヤー」に選ばれるなど、数々の評価を受けてきました。


2025年9月には、バーゼル近郊のオーバーヴィルに2軒目のレストラン「Schlüssel」をオープン。旬の食材を生かした、よりシンプルな料理を提供しています。


料理本の著者としても活動し、8冊目となる『Einfach Tanja』では、自身の料理哲学と創造的な料理への情熱を紹介しています。


レストラン経営から商品開発、料理本の出版まで。その活動は、料理を提供する場を超えて広がっています。


今回誕生したコンセプトストア「ava」も、その活動の一つです。



Store Information


ava by Tanja Grandits

Concept Store|Basel, Switzerland


所在地

St. Johanns-Vorstadt 38, Basel, Switzerland


オープン日

2026年9月18日


営業時間

火〜金曜日:10:00〜18:30

土曜日:9:00〜17:00


営業期間

2027年12月までは営業予定。その後の継続については未定。


公式サイト


画像:©marcel meier-foto


Editors’ Note


今回、編集部が注目したのは、タニャ・グランディッツと地元職人たちによるものづくりです。

シェフのアイデアから生まれた抹茶カップや木製トレー。料理人の感性が、器や暮らしの道具へと広がっていくところに魅力を感じます。

料理をつくる人と、食卓を彩るものをつくる人。その二つの世界が出会う「ava」に、いつか足を運んでみたいと思います。

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