普段の生活よりストレスを取り除くことは不可能に近いと言えます。
何も問題のない生活を送っている人すら、大きな問題を抱えている人からすると、なんでもないような些細なことをストレスと考え、大きな問題を抱えている人は、問題を解決することがストレスとなっていることがほとんどです。
ストレス要因をいかに取り除くかが、健やかに過ごすヒントにもなります。
健康とウェルネス
”健康とウェルネス”、どちらも同じに聞こえますが、
健康=病気でない健全な体
体自体が健康体であることを示します。
ウェルネスとは、健康を含む広範囲のことを指します。
広範囲とは、精神的、ライフスタイル、意識、自己管理、思考、スピリチュアルなど、人間1個体にまつわる全てのことにバランスを取れるように生活習慣を整えるポジティブで肯定的な幸福を総体的に増進することを目的としている言葉です。
体が健康でない限りは疲れが出てしまったり、思うように体が動かなかったりなど、ウェルネスとは遠退いてしまうのでは?と考えがちですが、そうではなく、ウェルネスで一番大切なことは「思考」であると定義されています。
ストレスは、モノの見方を変えてしまったりマイナス要因を作り上げてしまったりしますが、これは常に自己選択の問題とされています。
全米ウェルネス協会は、ウェルネスとは「an active process through which people become aware of, and make choices toward, a more successful existence」(人々が成功した自身に気づき、それを選択する能動的なプロセス)と述べています。
なぜウェルネス思考が必要なのか?
心身の健康を意味するウェルネスは、生活の質に直結します。とはいえ、心身の健康のバランスを崩すと、取り戻すために時間とお金もかかってしまいます。 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が世界中に広がり、ウェルネスという言葉が以前にまして広まりました。
心身の健康に不安を感じると、生活の質も、人生の質も低下しかねないと考られた結果であると言えます。
最近ではウェルネスという分野は、医療分野のみでなく、産業や経済にも注目を浴びるようになりました。食品関連会社や健康食品関連会社は特に”ウェルネス”を追求した商品展開を進めていると言えます。
ヘッドスパ、スーパー銭湯、小旅行などの多業種において”ウェルネス”をゴールとしたマネジメントを進めています。
大企業においては、従業員の心身の健康を守ために、日々新しい取り組みがされています。健康診断もその一つで、病気の早期発見、社内カウンセラー、マインドフルネスなど、企業が大きくなれば大きくなるほど取り入れているのではないかと言えます。
質の高い生活
質の高い生活とは、大きな家に住んで、高級車に乗ることを指すわけではなく、身体・精神・環境の全てにおいてバランスが取れている状態を”質の高い生活”と言います。
質の高い生活は、健康が土台となり、そこから精神的にも安定し、満足感が得られ、心の余裕に余裕が生まれた時点でそうであると言えます。
心に余裕ができることで、心身ともにゆとりがうまれます。
トータルヘルスケア=ウェルネス
ということになります。
ウェルネスの思考、ウェルビーイング
二つともほとんど同じとも言えますが、ウェルビーイングは”幸福感”を基礎にした考え方であると思います。
企業のプレス発表で「ウェルビーイング政策」という言葉を耳にしたことがある人もいるかと思われます。
従業員が幸福感に満たされることで、効率の良い、質の良い仕事ができるようになると考えているからです。
社内の人間関係や、働きやすい環境づくりなどもウェルビーイングを意識した取り組みです。最近、各企業が ”フレックス制度” ”リモートワーク” ”福利厚生の充実” といった募集をかけているのをよく目にします。
どれをとってもゴールは一つ「働きがい」ということになります。従業員が仕事を楽しく、満足にこなすことを目的としているのです。
ウェルビーイングはウェルネスの取り組みの中での精神的なゆとりを指すと解釈もできます。類似した言葉をそれぞれまとめていくと、
ウェルビーイング(well being)
健康とは、病気でないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態にあることをいいます。
ウェルネス(wellness)
「身体の健康、精神の健康、環境の健康、社会的健康を基盤にして、豊かな人生をデザインしていく、自己実現(2017年)」
マインドフルネス(mindfulness)
今、この瞬間の体験に意図的に意識を向け、評価をせずに、とらわれのない状態で、ただ観ること
ヘルスケア(health care)
健康の維持や増進のための行為や健康管理のこと(中略)未病の段階でそれを的確に察知し、自己治癒力を高めることで早めに対処しておこうとする考え方
マインドフルネスが心の健康を指しているのに対し、健康は体自体の健康を指しています。そして、全ての要素を取りれているのがウェルビーイング、それをさらに大きく括るとウェルネスという定義が生まれます。
時折ブログも書いています。 ハーブ作家ママの健康ハック - Amebaブログ
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